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クリーブランドゴルフについて
クリーブランドゴルフ社は、創業者ロジャー・クリーブランド氏の名を冠して1979年に設立されました。当初は、名器を超える美しい形状を持つクラブ作りをテーマに掲げ、1940?50年代のクラシッククラブのレプリカ製造に力を注ぎました。
1980年代に、現在の主流であるティアドロップ型ウエッジの原型となった『ツアーアクション』シリーズを開発し、なかでも1988年に発売された『ツアーアクション588』ウエッジは、発売から20年以上に渡って高い人気を誇るロングセラーとなりました。
1990年代には、最新の技術を取り入れた『VAS』シリーズを発表。1995年の「全米オープン」でコーリー・ペイビン(アメリカ)が使用して優勝すると、一躍世界にその名が広まりますが、その先鋭的な外見はあまり多くのゴルファーの支持を得ることができませんでした。
1997年に状況は一変します。それまでの先鋭的なモノ作りに代わって、クラブ本来の美しさを重視したデザインを再び取り入れたのです。最新技術と伝統的な形状を融合させることによって、美しい造型、構えやすいヘッド形状を保ったまま競技志向のゴルファーの要求に応えるクラブを開発することがモノ作りの基本となりました。それと同時に、ビジェイ・シン(フィジー)ら世界のトッププレーヤーへの積極的なサポートをスタート。ゴルフのメジャーブランドとしての地位を築き上げ、2005年までの8年間で米国内での売り上げは約5倍もの急成長を成し遂げました。
ウエッジも、「伝統的な美しい形状を維持したまま、最先端技術を取り入れることでより高いパフォーマンス性を実現する」という哲学のもと開発が進められました。計算し尽くされたフェースプログレッション、絶妙なバランスのソール幅とバンス、操作性にすぐれたコンパクトなヘッドデザイン、ソフトな打感とスピン性能を実現する素材開発など、ウエッジに求められる機能を徹底追求。さらに、日光の照り返しを防ぎ、弾道をイメージしやすいノンメッキやガンメタルなどの仕上げにもこだわり、PGAプロたちの意見を取り入れ数々のモデルを発表してきました。
2007年には世界で複数のブランドを手がけるダンロップグループの一員に加わり、さらに卓越した先進技術による開発が可能に。重心設計をはじめ、ミーリングやソール形状は常に進化と改良を続け、NEWモデルが登場するたびに多くのファンを獲得しています。また、プロゴルフの世界でもクリーブランドゴルフのウエッジは輝かしい実績を残しています。2011年、ルーキーだったキーガン・ブラドリー(アメリカ)が「全米プロゴルフ選手権」で優勝。2019年にシェーン・ローリー(アイルランド)が「全英オープン」で初優勝を飾ると、2021年には松山英樹が念願だった「マスターズ」を制覇するなど、次々とメジャーチャンピンが誕生。女子でも、朴仁妃(パク・インビ、韓国)、ハンナ・グリーン(オーストラリア)、ミンジー・リー(オーストラリア)がメジャー優勝を飾るなど、その躍進はとどまるところを知りません。
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