ジュピター
jupiter
職人や匠を意味するアーティザンブランドだがアイアンの研磨職人マイク・テーラー氏が興した会社である。彼は以前ナイキにてタイガーのアイアンを削りタイガーも彼のアイアン以外は使わなかったという。ではその前は?答えを聞いて納得できた。ナイキの前はベン・ホーガン社のアイアンを削っていたのだ。当時ベンホーガンの下請けをしていたトム・スタイツの会社の社員であったがナイキに買収され、タイガーウッズとの付き合いが始まった。当時のベンホーガン・パーソナル(ジャンボMTⅢやTN87を生む)を知る者にとってマイク・テーラー氏のキャリアは「素晴らしい」に尽きる!アーティザンが彗星の如く現れ超一流の選手たちが契約していなくても使う理由がこれで理解できた!
それはマイク・テーラー氏の設計思想から来ていた。彼はナイキ時代からタイガーのスコアラインの真ん中で打ちたい!という思いをクラブ設計に取り入れている。ネックボーゼルの存在はかなりスポットがヒール側に寄りやすいのだがマイクはトゥ側にWTを盛りタイガーの好みを取り入れたという。だから不思議なくらい芯にくる。そしてロフトはむしろ寝ているのだが、ハイバウンス角や重心の高さのおかげでロフトが立ちやすく、抜けの良さでロフトより飛ぶのである!アーティザンを振るとこれらの現象が顕著に出る!上手くなった自分に会える!
違和感の無い構えやすさ!なんの迷いもなくスッと構えられるアイアンを目指しているマイクはネック回りをかなり煩く言う!トップラインからネックにかけてと、リーディングエッジからネックにかけての繋がりをとても大事にしている。プロ・アスリートが求めるものがそこにあるからだ。今回のマッスルとハーフマッスルにはタイガー好みのフェイス輪郭とソール形状が盛り込まれておりCBはそこから、やさしさを出した流れになりソール幅を広くとっているから心強い!3型とも7番〜Pまでの4本をコアセットとし4〜6番までは好きなモデルを選べると言うから嬉しい!ロングIRはターフ取らないのでCBにし7〜Pはハーフマッスルにすることができる。ゴルファーの好みが生かされオーダー心をくすぐる。
マイク・テーラーが大事にしたのは彼が作ったマスターヘッドをいかに忠実に再現できるか!であった。S20C軟鉄鍛造をマシンミルドする際、日本の技術がピカ一精度が高く彼の目に適ったからである。実物を見れば誰もが大袈裟でない事がわかる。実に美しい仕上がりである!
MB、HMのフェイスやソールをもとにサイズを拡大し、バックフェイスを全面キャビティ化したのがCB。やさし過ぎず本物のアイアンというものが味わえる軟鉄鍛造削り出し。
MBモデルのフェイス輪郭ソール形状をそのままにしてソール幅を広げバックフェイスをキャビティ化したのがHM。MBの厚い打感と振り抜きの良さを維持しながらやさしく!
あのスーパースターがこよなく愛したマッスルバッグアイアン。フェイス輪郭もソール形状もそのままマイクテーラーが蘇らせた。スコアラインは超精密ミルド加工で平滑性をUP!